ミナミクロダイはここ奄美ではチンと呼ばれているらしい。関西で言うチヌと同じ語源かな?ルアーにも良く反応するあたりはキビレに似ているのかも。(和歌山あたりにキビレのサイトフィッシングポイントがあればねぇ、、)
TDペンシルやポッパーでも釣れると聞くとフライでも簡単に釣れそうに思ってしまうけど、これははっきり言ってかなり難しいです。写真に写っているタックルをよーく見てもらえばわかるけど、ラインは全てモノクリアライン。これでないとスプークしてしまって釣りにならない。漁港でかなり大きな群れを李さんが狙ったときも、フライが落ちた瞬間に蜘蛛の子を散らすようにすっ飛んで行きましたから、音にも相当敏感なようですね。(フライはダンベルアイ付きのC.チャーリ−がメインなので音無しという訳にはいきませんが、サイド気味にターンさせる事で着水音はかなり緩和されます。)
とにかく、よほどやる気のある魚を探さないと幸運には恵まれないと言っていいでしょう。今回の釣りで僕に巡って来たチャンスは10回。そのうちバイトに持ち込めたのは、たった一度だけでしたから、、。
移動中のチンは案外見つけやすいけれど、フライへの反応はあまりよくないようです。逆にテ−リングしている個体はバイトの確率も高いけれど、保護色を纏っているため、すぐ近くに居てもなかなか分からない、、。風で海面が波立ったり、雲で陽光が遮られたりするともうお手上げです。
総合的に見てかなり釣れない、いや〜な相手ですね。^^;しかし、釣れないとよけいに燃えてしまうのが釣りバカの悲しい性。これから毎年通う事になりそうです。(笑)
#6〜#8のタックルがメイン
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ここからまだまだ潮が引いて行く。左側が漁港で、船が出入りする澪筋に添ってどんどん歩いていける。
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蘇鉄とバナナの自生する山。
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漁港も良いポイント。
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底が珊瑚の砂だとエメラルドグリーンの水色に。チンが見つけやすい場所。
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どこまでも続くシャロー。
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保護色を纏う魚達の中でも、特にミナミクロダイは見つけにくい部類に入ると思う。
登君が見つけたテ−リング中の個体も、わずか5、6mの所に定位しているのにほとんど視認出来なかった。指差されてようやく僅かに煌めく銀色の腹部と胸鰭の付け根が白っぽく陽炎のようにゆらめいているのが見えるといった感じ。
慣れもあると思うが、彼の魚を見つける技術はまさに神業です。
魚を探すコツは移動しながら見ない事。立ち止まってゆっくり周囲を見渡す。僅かな変化も見落とさないつもりで広い視野と狭い視野を使い分け、2度3度とそれを繰り返したのち少しだけ前に進む。
イラチな性格にはなかなか辛い作業だが、これが一番効率が良い。
実績のあるフライはCチャーリ−が中心だが、これは沈みの速さとスローリトリーブを考慮しての事だろう。沈下速度の違うタイプをいくつか用意したほうが良さそうだ。時折まわってくるオニヒラ用には、ウイングが若干長めのチャーリーで対応できる。
右上に小さく見えるのがベイトフィッシュ。2cmほどのサイズ。コトヒキにはこのサイズのストリーマーが効いた。
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地元のホークアイ、登君が高台からチンを探す。
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毒液を出すオニヒトデが居る事もあるので足元には要注意。これはコブヒトデ。毒は無いとの事です。
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打ちのめされてオカに引き上げる面々。
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挨拶に来てくれた魚達。

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チンに狙いを絞らなければ、奄美の豊穣な海は釣り人にやさしい。岸際や河口ではコトヒキがなかなかのファイターぶりを見せてくれるし、岩礁帯ではネバリと地元で呼ばれているハタ類が良くフライを追う。写真のハタはネバリ(ミーバイ=カンモンハタ)とは違うけれどその仲間。どなたか名前を教えてください。このハタ類は非常に美味なので、手頃なサイズが釣れたら次回はキープして空揚げにしようかと思っています。^^;今回は最終日のぎりぎりに釣れたので、泣く泣く?リリース。25cmでも根に入られるとなかなか出て来ないのでヒットしたら強引に浮かせるのがコツです。さて、本命のミナミクロダイ(Acanthopagrus Sivicolus)ですが、御覧のように鰭の先端部が黒いのが特徴で、サイトで発見する時のチェックポイントにもなっています。こいつは3尾でゆっくりスクーリングしているところに小さなストリーマーを投げたらすぐ反応しました。次回はもうちょっとサイズアップ出来ればと思います。

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この釣りに誘ってくれた名古屋の坂野君達、東京から参加の長谷川さん、ガイド役になっていただいた榊さん、須藤君、登君。大阪から同行のBambooBar主催の李さん。来年また奄美で会いましょう。

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今回のタックル
GルーミスIMX9ft#6
SCOTT HP8.8ft#7
自作中空バンブ−8ft#7
ROSS Cimarron C-3,C-2
Billy Pate Salmon
Line monocore intermediate#6,7,8
奄美最初の一尾はハリセンボン。^^;
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小さいながら今回唯一の本命。
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C.チャーリーに来たハタ類。(ヤミハタという名だそうです)
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ミニストリーマーに来たコトヒキ。
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こちらもストリーマーで。名前はわかりません。
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直前に巻いたフライ達。次回への宿題を沢山もらった。
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