21

最近のフロータントは本当にすごい。液状、粉状、ペースト状とたいていのフライフィッシャーは最低この3種類は持っているはず。そのどれもがひと昔前では考えられなかったくらいの撥水力を持ち、加速する河川の富栄養化とともに日増しに弱くなっていく表面張力に対抗するかのような浮力を約束してくれる。一方で魚達が捕食するDDが増え、まともに羽化出来る固体が減少している事を考えると、これはなかなか皮肉な状況と言わざるをえないだろう。

22

撥水剤が強力になって変わったのはタイイングですね。浮かせる部分、沈める部分を意識したマテリアルバランスで、より繊細なパターンが可能になりました。あと、ルースニングのマーカー代りにクリップルパターンをブイに使うのがちょっとしたマイブーム。もともとバーチカルに浮くスタイルはブイそのものだし、何と言ってもあのマーカー然とした違和感が無いのが有り難いです。

23

ニンフをショットを使って沈める場合、あまり強く締めすぎるとティペットに負担が掛かるし、逆に弱いとすぐにショットがずれてフライのアイにくっついてしまう。ビーズヘッドフライと大差ないようにも思うけれど、バランスが悪いのか当たりが遠のいてしまう事のほうが多い。ショットのズレ防止は簡単。位置を決めてショットのスリットに入れたティペットをもう一度くぐらせればOKです。

24

ヘヴィウエイトのニンフやショットをトラブルなく投げるには、ロッドのミドル部分を意識して曲げ、前後のターンの瞬間に少しずつラインを送ってやるようにする事。指定番手よりも1つ上のラインを乗せたり、ターン力が強いラインを使ってみるのも良い方法だ。リオのPWラインやセージのパフォーマンステーパーラインなどは細いランニング部が流れの影響を受けにくく、慣れればドリフトも通常のラインよりコントロールしやすいのでお勧めです。

25

ラインメンディングはキャスティングに比べて軽く見られがちだが、実際はもっと練習を要する大切な技術のひとつだ。プレゼンテーションもその直後に行われるメンディングやフリッピングに合わせた適度なカーブやスラックがあって、初めて効果的なものとなる。ラインのどの部分をアンカーにするのか、手元の送り出しはどのくらいの長さが良いのか、本当にメンディングが必要な場面なのか!(単純にリーチキャストで事足りる場合も多い)良く考え、そして必要な技術を学ぶ事だ。では一体何が正しい方法なのか?流れは千差万別でも、フライのドリフト自体が全ての解答を与えてくれるはず。

26

羽化が集中する夕マズメの釣りは、大物をしとめる絶好のチャンスでもある。場所を決めたら流れをよく観察し、一番楽に食べられる場所は何処か考えてみよう。水面、あるいは水中の流れが集まるポイントを見つけたら、そこでライズが始まるまで我慢して待つ事。えっ、こんな浅い所で?って思うような場所が一番いい場所だったりするから、決してあせってはいけない。幸運は忍耐のあとにやってくるのだから。(結果は違う魚種の場合も多いけど、、、^^;)

27

L字や逆U字形のプレゼンテーションはドラッグを軽減する(実際には上流側への微妙なドラッグがかかっている事が多い)のに有効な手段だけれど、ティペットの遊びがどのくらいあるか把握していないと、出ても乗らない事が頻発する事になる。基本的に魚が安心して毛鈎を捕食すれば、遅合わせでも充分なはず。ただし魚がスレていればいるほど(特に警戒状態にあるときなど)、あわせのタイミングは微妙になる。投げるたびに出来るスラックの量が大幅に違ってしまうようでは、どのタイミングでどのくらいの合わせが必要なのかいつまでたっても分からない。

28

プレッシャーが高い川を釣る場合、先行者を意識して竿抜けポイントになる薮下や小さな巻き返しなど、小場所ばかりを攻めてしまう人が多い。こんな時、普段は使わないような大きなフライで流芯のどまんなかや白泡の中を釣ってみてほしい。浮力のある#10以上のフライなら多少のドラッグにも負けないはず。要は攻める場所だけではなく、方法も変えてみるということ。ま、これもそういう釣り方をする人が増えてしまえば効果もなくなるのだが、、、。

29

薮の多い沢へ入ると、フライが枝なんかにひっかかってしまうのは避けられないけれど、使っているパターン次第ではその回収率も違ってくる。フライが取れなくなってしまう原因はティペットが巻き付いてしまう事。それを強く引っ張るとフックがティペットに絡んだり、木に刺さったりして回収不可能という結果になる。軽いテンションを何度かかけてやるのが良い方法だが、この時ボディハックルを巻いた
パターンだと案外簡単に外れてくれる。同じ理由からヘッド(アイの近く)もティペットが絡みにくい形状のものを選びたい。例えばエルクヘアカディスならボディハックルはカットしないで、ヘッドは小さく刈り込むかスレッドで潰してしまう。
ウイードガードならぬブランチガードというわけですね。

30

老眼対策でモノフィラアイを付けた鮎掛け鈎を使っている。フッキング、ホールディング機能は抜群で、さすがに日本の技術は素晴らしいと言いたいところだが、一つだけ気になって仕方が無い欠点がある。あまりに細軸で針先が鋭いものだから、上顎に掛かると目玉に抜けてしまうのだ。こうなるとかえってバーブがあった方が
刺さりも浅くて安心かも、、なんて思ってしまう。世の中なかなかうまくいかないものです。オープンアイフックも巻上がりのバランスがいまいちだし、パターンによってはアイが閉じてしまったりで、どうもいけません。当分あいだは既存のフックのアイをカットして、大きめのモノフィラアイを確保するのが一番なのでしょう、、、ね。


1.....2.....3.....4.....5.....6.....7.....8.....9

next.....back..... home