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解禁当初のボーズ逃れにソフトハックルフライはあたりまえですが、誰もが同じメソッドをやると効果が薄れるのもまた事実です。引っ張り系という事でウエットと同じ感覚で太めのティペットを使っている人がほとんどだと思うのですが、それでは抵抗が大きすぎて表層しか探れません。水中での糸にかかる流れの抵抗はかなりのもの。極細ティペット=ナチュラルドリフトの図式は誰しも思うところですが、重要なのは沈下速度。これだけで縦のスイング幅が随分違ってきます。

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湧き水が水面を揺らすようなサブサーフェスのライズ。僕が攻略法としてよく使うのはシャックフライだけど、これとて決定的な解決策にはならず、無数に起こる水面下のライズには半ば諦めの境地というのが正直なところです。確かに#32の極小フックや0、1号やそれ以下のティペットを使うと多少の効果はあります。しかし、それはマッチザハッチではなく忌避トリガーを減らしただけなのかもしれません。流下ネットを使うと少なくとも捕食対象までは絞ることが出来ます。ストマックポンプは結果のあと付けでしかないのに対して、今現在水中を流れている虫達の情報を得ることは貴重なマーケティングデータによる戦略が立てられるという事です。どちらが面白いか言うまでもありませんよね。同じ釣れないのならより楽しめる方を選びたい。そう思います。

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柔らかいロッドはティペット強度をカバーしてくれるという利点があるけれど、一方では魚のファイトをスポイルしてしまうなんてこともよく言われますよね。確かに極端に柔軟なロッドを使うと、魚はゆっくりとゴムに引き寄せられるような感じで寄ってくるように思います。魚を釣るという行為の効率だけを考えると、安全確実な取込みというのは理想的なのかもしれません。しかし、釣り味という面ではどうなんでしょう、、。このあたりの線引きというのも難しいものですが、釣り人の心の余裕次第という気もします。^^

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合わせのタイミングはその日の状況(魚種やタックルの差、プレッシャーの有無)によっても違うけど、早すぎる合わせは何のメリットもありません。魚の口腔内の感覚がどの程度あるのかわかりませんが、痛点が無いくらいですからさほど敏感ではないのでしょう。合わせずにフライをそのままにしておけば魚はまた出てきますが、大きなショックや測線に感じるほどのラインの動きがあると外敵に気づきスプークしてしまいます。適度なスラックと正確なドリフト、そして必要最低限の力のセットフックは少し遅れ気味に(とは言っても限度はありますが、、、^^;)。大きな魚ほどゆっくり餌を食べるものです。

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バンブ−ロッドにはシルクライン?ケミカルラインでも最近はシルクラインもどきが出たり、バンブーラインなんて名前のもあったりします。それにDTを使ってる人も多いような気もしますね。個人的な嗜好は別にして、一般に言われているようにソフトなラインは本当にバンブ−ロッドにマッチしているんだろうか?これはあくまで私見ですが、投げやすさから言えば先端が重めの設計になったWFが一番だと思います。今使っている竹竿がちょっと投げにくいなって思っているあなた、一度ラインを替えてみてください。もちろんきちんとキャスティングが出来ればどんな組み合わせでもそれなりに使いこなせてしまうのですが、誰もがそんな技術を持ち合わせているわけでもありませんよね。リオのPWやロイヤルウルフプロダクツのTTラインに代表されるようなシューティングライン風に設計されたラインなら、特にバックキャストでのホールの戻りがかなり違ってくるはずです。ただし、ロングラインをフォルスキャストしたい方には向きませんのであしからず。^^

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渓流でフライを流す筋というのは、皆さんそれほど差が無いように思うのですが、落とすポイントはどうでしょうか?案外雑になってしまっている人も多いようです。魚が見えている場合はそうでもないのですが、ブラインドでの釣り上がりだとおいしそうな流れを適当にトレースしてさっさと次のポイントへ移動する。魚の活性が高い時はこれでうまくいくんですが、プレッシャーの高い釣り場だと魚は見に来るけどフライに出ないってことになりかねません。同じ流れの筋でもフライやリーダーの落とす場所やタイミング(水量の多い川ではとくに)次第でフライの流れ方やコースそのものが全く違ってしまうので、シビアな状況下では魚が警戒心を抱いて捕食に至らないというわけです。条件は悪く無いはずなのに今日は魚の反応がいまいちなんて時、流れをもう一度魚の目で見直してみてください。

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最近はほとんど夕まずめの釣りをしないけれど、周囲が暗くなってからのウエットは、やはり大物を引き出す魔力を秘めています。問題はフッキングの悪さですが、これはそのほとんどの原因がドリフトにあるようです。ターンで誘うなんて言葉が耳についているせいか、その瞬間ばかりに集中してしまいがちですが、実際にはその前段階でいかに微妙なテンション(張らず緩めず)を保ち続けるかが大事なんですね。その為にはやはり立ち位置、ラインを置く場所、適切なメンディングと言ったドライフライと同じようなドリフトへの配慮が必要になってきます。(縦方向への立体的な流れの把握も重要)水面直下を釣る場合でも斜め下流に投げたあと上流側にリーチ、さらにロッドが流れと直角になってからは、わずかずつでもラインを送り出してやる事でロッドとラインが直線になるのを防ぐ。これだけでもフッキングの確率は違ってきますよ。

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ここでメンディングについても一言。しないで済むのならそれに越した事はありません。いくら上手くやったとしても多少なりとも水面を乱すわけですから、魚が警戒してしまうことも充分に考えられますよね。流芯をまたいで緩流帯を釣りたいとか、距離が近くてもブラインドになる条件があれば問題はありませんが、ただでさえ近づき過ぎているのに不必要なメンディングまでしている人って結構いるんですね。リーダーのスラックや水面でのラインの形状を考えたプレゼンテーションをもう一度見直してください。

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渓流の釣りでリールファイトすることは少ないけど、一定のテンションを保ってプレッシャーをかけ続けられるメリットは極細ティペットを使ったミッジングにはありがたいものです。ここで注意したいのは、魚をいかにうまく誘導するかというところであって、決して主導権を渡さないような強引さではないって事です。相手が止まるまでまず走らせるのが原則です。(障害物がある場合、可能ならそこまで立ち込んで行ってブロックします)相手が手前にダッシュしてきたときが最もバレやすい瞬間ですが、ここで素早い巻き取りが出来るかどうかが問題ですね。僕はその理由だけでフライリールは右巻きにしています。

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絶好のポイントを前にしたら誰でも気持が焦ってしまい、なかなか冷静な判断が下せないものです。確かに経験上、大場所にはそれなりの型が潜んでいるものです。しかし、案外その前後にある小さなポイントは見過ごされがち。そう、大きなプールの払い出しの下にあるちょっとしたポケットや、一つ上にある落ち込みの肩。ここは要注意です。大場所=流れの変化の乏しい場所でもあるわけで、特に渇水時には酸素量の多い所に一時避難なんてことも多いはずです。前後に水深のある早い流れがあるとしたら、1級ポイントへ急ぐまえに先ずは手前から、はやる気持を抑えてちょっと慎重なアプローチをしてみても損はありませんよ。

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