高巻きの杣道、可憐な実をつけはじめた木々に秋の気配を感じながら今回も行って来ました。渇水のために非常に繊細な釣りを余儀無くされましたが、やはり出迎えてくれたのは朱点の無いアマゴ達でした。


フィナーレを飾った9寸サイズは、青磁のような透明感のある美しい魚体でした。熟練の陶工が面相筆で書き入れたような小さな朱点が控えめに配置された自然の妙。


伏流水の上あたりからこのタイプの魚体が増えてくる。本流域から隔絶されている事が一つの条件だが、何処にでも居るというわけでもない。

産卵を間近に感じさせる、でっぷりと太った♀。魚体に触れないように細心の注意を払ってリリースする。渇水のためかパラリと巻いたスレンダーなハックルパターンに反応が良かった。

側線上のぼかしたような色見が濃いのもまた源流帯の魚達の特徴です。婚姻色ではなく、シーズンを通してこの色調の個体も多い。

とは言っても朱点はほんの僅か、申し訳程度の大きさと数しか無い。これは水面直下での1尾。

尾根を抜ける乾いた風がへとへとになった体を癒してくれる。目を上げれば濃い緑の中にも可憐な朱赤の実が、、。茨のブッシュに悩まされながらも、付き合っていただいたIchikoさんとKimottyに感謝。来年また新緑の頃に、もっと上流域まで探索しましょう。

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